HISTORY アンセイの歴史

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ドアラッチ開発製造メーカーとしての歴史が、アンセイの誇りである
始まりは、小さな部品工場。以来70年を超えて、日本はもちろん世界の自動車産業に着実に足跡を残してきたアンセイ。その歴史をたどってみると、そのまま「ドアラッチ」という製品の進化の歴史と言っても過言ではありません。一つの道をひたすらに追い求めること。一つの道だけに留まらず、さらなる挑戦を続けること。その両方を実践してきた「誇り」ともいうべき強い意志が、この国のモノづくりにおいて一際輝いて見えてきます。
ANSEI HISTORY
ANSEI HISTORY #01
1947
創業〜電気部品の製造販売が第一歩
戦後、日本が復興へと歩み始めた1947年8月に、植村正雄(故人)はアンセイの前身である「安成工業所」を創業しました。創業当初は主に電気部品の製造販売を行っておりました。やがて名古屋市熱田区中出町(現在のテクニカルセンター所在地)を拠点として、プレス加工やパイプ曲げ加工およびロウ付け溶接など様々な部品加工を取り扱うようになりました。
まだまだ物資が乏しい時代。まさに現代の日本へとつながるモノづくりの黎明期とも言えるこの時期に産声をあげた安成工業所は、着実にその一歩を踏み出したのです。
1947年 8月
植村正雄(故人)、安成工業所を創業、電気部品の製造販売を行い、菱和機器製作所(三菱重工業㈱の前身)の協力工場となる(名古屋市熱田区中出町)
1953年 7月
法人に改組、有限会社安成工業所となる(資本金50万円)
ANSEI HISTORY #02
1967
独自開発のドアラッチが量産化
1953年の法人改組(有限会社化)を経て、1967年7月には株式会社安成工業となりました。時代は自動車の大衆化が進んでおり、日本国内の各自動車メーカーは大量生産を推し進めていました。1966年に初代ドアラッチの開発に着手し、1967年に初めて量産車に搭載されました。1969年には、新機構を搭載した二代目ドアラッチが生産量の多い車種に採用されたことでさらなる供給量のアップが必要となり、1968年には三重工場(1月)、大府工場(3月)と相次いで開設。自動車産業の高まりと共に、企業規模も拡大するきっかけとなったのがこの頃でした。
当時、国内の部品メーカーは海外のメーカーと技術提携しながら製品開発するケースが多かったのですが、安成工業は独自路線を貫き、オリジナルの製品開発を行っていました。このやり方こそが、今日に続く歴史の礎となっているのです。
1967年 7月
株式会社安成工業となる(資本金500万円)
1968年 1月
三重県安芸郡安濃町に三重工場開設
1968年 3月
愛知県大府市北崎町に大府工場開設
ANSEI HISTORY #03
1970
ますます進むドアラッチの高品質化
1970年代、自動車が多くの人々に行き渡り、安全性への要望が高まってきます。自動車を取り巻く法規制もどんどん厳しくなっていく中、作り手側もそれに応えるべく新たな技術やアイデアを駆使してモノづくりを進めていきました。この時期に開発したのは、法規、200%強度保証かつ見た目にも優れたインタイプドアラッチ。さらに1976年、ドアの閉音を改良したドアラッチを開発。時代のニーズに応えることはもちろんのこと、さらに高品質なモノづくりを追求するという取り組みが、自動車メーカーからの信頼を一層強めていった時期となります。
ドアラッチの生産ボリュームがますます増えていったこの頃、新製品としてヒーターコントロールも手掛けました。ドアラッチの開発製造という道を極めながら、新たな製品開発にも果敢にチャレンジする姿勢は、今日にも着実に引き継がれています。
1971年 7月
資本金1,000万円に増資
1972年 2月
本社を大府工場に移転
1975年 8月
資本金2,000万円に増資
1976年 8月
資本金3,000万円に増資
1977年 8月
資本金5,000万円に増資
1978年 1月
愛知県大府市北崎町駒場に第二工場設立
ANSEI HISTORY #04
1980
高品質化に加え新素材ドアラッチ開発
1980年代、ドアラッチに要望されてきた主な内容は、小型化、さらなるドア閉音の改良などでした。この頃、他部品メーカーはドアラッチの樹脂化を進めておりましたが、安成工業はより安全性を重視して引き続き板金を使用しながら小型化、ドア閉音を向上させたドアラッチを開発し、早速、量産車に搭載されました。様々な検証や試行錯誤を経て、1987年、まさに満を持してドアラッチの樹脂化を実現。安成工業の開発した樹脂製ドアラッチは、板金製の「重い」といったデメリットを払拭し、高い評価を得ることとなりました。
80年代後半には、ドアロックアクチュエータ製品の供給も始まっています。
また1984年には海外の企業にドアラッチ技術供与を行うなど、安成工業の高い技術が世界にも拡大する契機となっています。
1984年 7月
オーストラリア、ヘンダーソン社への技術援助契約
1985年11月
三重工場増設(樹脂工場)
1986年 8月
第二工場増設(試験室)
1988年 4月
植村光佑(故人)社長に就任
1989年 4月
三重工場増設(梱包、機械工場)
1989年 8月
第二工場増設(精密プレス、型治工具、組立を移転)
ANSEI HISTORY #05
1990
アンセイとなり海外市場へ飛躍
1990年代は、安成工業から「株式会社アンセイ」への商号変更から始まりました。また、90年代は、グローバルな市場開拓に乗り出した時期でもあります。世の中が海外での自動車製造・現地調達を推し進める流れの中、1997年7月にタイ(チョンブリ県)に合弁会社SUMMIT ANSEI AUTO PARTS CO., LTD. (SAA)を設立。同月にはアメリカ(イリノイ州)に子会社ANSEI AMERICA, INC. (AAI)を設立と、立て続けに海外拠点を開設しました。
国内でも、1991年岡山工場を開設(同年7月、92年、94年、97年と増設)。1992年には設計の拠点であるテクニカルセンターを名古屋市熱田区に開設するなど、国内拠点の充実も図っています。
またこの時期には、1992年にドアロックアクチュエータとドアラッチの一体化製品を開発。より高度化が進む時代の中で、当社にとって大きな実績となりました。
1990年 3月
マレーシア、シャリカットメタル社へ技術援助契約
1990年 9月
商号を株式会社アンセイに変更
1991年 4月
岡山工場開設
1991年 7月
岡山工場増設(樹脂工場)
1992年 5月
テクニカルセンター開設
1992年 7月
岡山工場増設(組立工場)
1994年 2月
資本金7,000万円に増資
1994年 4月
岡山工場増設(組立工場)
1994年 6月
岡山工場増設(組立工場)
1995年10月
資本金9,000万円に増資
1997年 7月
タイ(チョンブリ県)に合弁会社SUMMIT ANSEI AUTO PARTS CO., LTD. (SAA)を設立
アメリカ(イリノイ州)に子会社ANSEI AMERICA, INC. (AAI)を設立
1997年 8月
韓国平和精工社と技術援助契約
1997年10月
三重工場増設(組立工場)
1997年11月
岡山工場増設(樹脂工場)
ANSEI HISTORY #06
2000
明日へと、新たな挑戦は続く
海外展開は2000年代に入りさらに加速します。2002年にはアメリカ(テネシー州)にANSEI AMERICA, INC. (AAI)を移転しテネシー工場を開設。現地で生産から組立まで行える環境を整えました。2012年には中国(福建省)に合弁会社福州安昌汽車部件有限公司を設立。2014年にはインドネシアにPT.ANSEI INDONESIA JAYA (AIJ)を設立と、アジア圏での足場を着々と固めています。
開発分野においては、コストダウンやドアラッチのユニット化でさらなる効率化を推進。2010年には側突安全性をアシストする日本初のイナーシャロック内臓のドアラッチ(側突時の衝撃を感知し機械的に開扉を防止する機構)を開発するなど、最新技術を取り入れて、より高度な安全性を実現しています。
2000年代にスライドドアラッチの開発と量産化し、2012年に防水・耐凍結性・閉まり性・安全性に優れたスライドドアラッチシステムの開発に着手し、2016年に量産車に搭載されました。
長きに渡る実績と高い技術力が評価され、現在では、新たな自動車メーカーとの取引も着実に増えてきています。
アンセイは、2017年に創業70周年を迎えました。今後も、主力製品であるドアラッチ開発製造を核として、自動車の電動化・自動運転化などを考慮した新たな製品開発、新市場開拓など、飽くなき挑戦を続けていきます。
2000年 8月
ISO9001認証取得(本社工場、第二工場、テクニカルセンター、三重工場)
2001年 3月
ISO9001拡大審査認定(岡山工場)
2001年 4月
資本金1億8,000万円に増資
2002年 7月
アメリカ(テネシー州)にANSEI AMERICA, INC. (AAI)を移転しテネシー工場を開設
2002年 7月
ISO14001認証取得(本社工場、第二工場、三重工場、岡山工場)
2003年 1月
資本金2億500万円に増資
2003年 7月
ISO14001認証取得(SAA)
2004年 4月
信昌機械廠股イ分有限公司への技術援助契約
2004年 4月
ISO/TS16949認証取得(SAA)
2006年 7月
ISO/TS16949認証取得(本社工場、第二工場、テクニカルセンター、三重工場、岡山工場)
2007年 2月
本社工場増設(事務所倉庫)
2008年 7月
ISO/TS16949認証取得(AAI)
2009年 2月
ISO14001認証取得(AAI)
2012年 1月
中国(福建省)に合弁会社福州安昌汽車部件有限公司(FZAC)を設立
2014年 1月
植村光良社長に就任
2014年 4月
インドネシアにPT.ANSEI INDONESIA JAYA (AIJ)を設立
2017年 8月
創業70周年を迎える
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